募集職種

AIプロダクトマネージャーエンジニアデザイナーソリューションセールス

現場発。ビジネス職と
プロダクト職の共創から生まれた
社内向けAIプロダクト、開発ストーリー
現場発。
ビジネス職とプロダクト職の
共創から生まれた社内向け
AIプロダクト、開発ストーリー

現場発。ビジネス職とプロダクト職の共創から生まれた 社内向けAIプロダクト、開発ストーリー。

  • AIプロダクトマネージャー

    S.Hayashi

    大手IT企業にてAI関連の研究職を経て、2023年にキャリア入社。データサイエンティストとして従事する傍ら、社内の生成AI活用を推進するプロジェクト「prAlrie-dog」(プレーリードッグ)を立ち上げ、プロダクトマネージャーを務める。

    S.Hayashi

  • エンジニア

    M.Inoue

    2024年新卒入社。ビズリーチプロダクトのエンジニアとして、バックエンドからフロントエンドまで幅広い開発業務を担当している。実装はもちろん、要件定義から関わることも多い。

    M.Inoue

  • デザイナー

    R.Nakashima

    2024年新卒入社。HRMOSプロダクトのUI/UXデザイナーとして従事。現在はプロダクト開発におけるAI活用にも積極的に携わっている。

    R.Nakashima

  • ソリューションセールス

    T.Watanabe

    2021年にキャリア入社。ビズリーチ事業部におけるビジネス開発の一つ、ダイレクトリクルーティンググロース部所属。大手企業様向けに、様々な採用支援を担当。

    T.Watanabe

プロジェクト概要

2024年10月に発足した、ビズリーチの社員向け生成AI業務アプリケーション開発プロジェクト「prAlrie-dog(プレーリードッグ)」※プロジェクト概要はこちら。「みんなの可能性を呼び覚ます」というミッションのもと、ユーザーとなる社員が主導し、これまでに35以上のAIプロダクトが開発されています。ビジネス組織の求人票改善提案を支援するツール「求人レビュー-dog」も、その中から生まれたプロダクトの一つです。現場のビジネス課題を起点に、ビジネス職とプロダクト職が議論を重ねながらボトムアップで価値を創出してきた本プロジェクト。今回は、「求人レビュー-dog」の開発に携わったAIプロダクトマネージャー、セールス、エンジニア、デザイナー職の4名に、部署の垣根を越えた共創の軌跡を聞きました。

現場の熱量とエンジニアの挑戦から生まれたプロジェクト現場の熱量とエンジニアの挑戦から生まれたプロジェクト

T.Watanabe
まずは「求人レビュー-dog」プロジェクト発足の経緯を振り返ってみたいと思います。
私が所属するビズリーチ事業部・ダイレクトリクルーティンググロース部は、キャリア採用ニーズが高い大手企業様に向けた採用支援を行っています。
本質的な課題解決に向けたご提案・支援により、お客様の採用成功(採用数最大化)に伴走し、結果として、お客様との取引をより深めていくことが私たちのミッションです。

ただ、お客様の属性は外資系、日系大手、メガベンチャー等と多岐にわたり、抱える課題も一社一社異なります。そのため、画一的な定型支援ではニーズに応えきれず、必然的に、一社一社カスタマイズされた非定型業務の比重が高くなります。

本来、この深い入り込みこそが私たちの提供価値ですが、お客様のために提案の質を追求するほど高まる準備工数が、お客様への提供価値を最大化する上での障壁にもなっていました。この状況に対して、提案の量と質を両立させるためにテクノロジーを活用できないか。そして、人はより付加価値の高いお客様との対話や、意思決定の伴走に集中できないか。

そう考えて、当時Hayashiさんに個人的に相談を持ちかけたのがプロジェクトの始まりでした。

S.Hayashi
そこから私が新卒エンジニアであるInoueさんを本プロジェクトのリーダーにアサイン。また、ビジネス課題の整理が複雑になりそうだと想定し、Inoueさんの同期でもあるデザイナーのNakashimaさんにも声を掛けました。本プロジェクトにおける私の立場は、アドバイザーです。課題解決に挑むビジネス組織とプロダクト組織のメンバーを繋げ、あくまで「現場が主体」となって動けるようにサポートしていました。ただ、2人は実務として課題整理や企画全体を主導する経験は決して多くはないため、最初は戸惑いも大きかったと思います。

M.Inoue
はい。「ビジネス職のみなさんに役立つプロダクトを作る」というミッションはあったのですが、思い返すと一番大変だったのは「何のプロダクトを作るか」を決めるファーストステップの部分だったと思います。そもそも私たちは、ビジネス職の業務フローやKPI、抱えている課題感もしっかり把握できていない状態からのスタートでした。そのあたりはWatanabeさんが、1から丁寧に教えてくださったのを覚えています。

R.Nakashima
そうでしたね。具体的なプロダクトに落とし込んでいくために現場の課題感を知りたいと相談したところ、週に3回ほどビジネス職メンバーとのヒアリングの場をWatanabeさんが作ってくださいました。直接現場の声を聞くことで理解度が高まり、次のステップに進む土台ができたと思います。

M.Inoue
ただ、ビジネス職の方々にお話を聞くとみなさん異なる困りごとがあるので、「それは本当に本質的な課題なのか?」と何度も問い直していました。そんな時にHayashiさんから「全ての人の課題を全て解決しようとするよりも、まず目の前にある課題を解決できればいい」とアドバイスいただきました。そこから、「まずは一つの課題にフォーカスしてみよう」と前に進むことができたと思います。

Column

現場起点、現場主体だからこそ生まれる価値

「求人レビュー-dog」プロジェクトの最大の特徴は、ユーザーであるビジネス職の現場の声から始まったことにあります。課題は多様で複雑ですが、ビジネス職とプロダクト職が協力しながら課題を整理し、プロダクトに落とし込む。この現場起点・現場主体のプロセスこそが、本質的な課題解決、ひいては新たな価値創造につながっていきます。

プロジェクト外の社員も巻き込みながら、
スモールステップで、着実に前に進む。
プロジェクト外の社員も巻き込みながら、スモールステップで、
着実に前に進む。

T.Watanabe
そこから私が所属する部署とプロダクトのみなさんで週1回のミーティングを重ね、課題を絞り込んでいくプロセスが始まりました。実は、振り返ってみると、このプロセスが最も難しかったなと感じています。

私たちビジネス側には、現場で培ったお客様への深い理解や、筋の良い提案パターンが確かに存在します。

しかし、部署の仲間にヒアリングを繰り返す中、解像度が高いゆえに、つい直感的に「こういう機能があれば喜ばれる」という手段(How)の話が先行してしまって…。
開発に必要な「誰が、なぜその課題を抱えているのか」という情報の言語化・構造化に、当初は非常に苦戦しました。

ですが、2人に相談すると「こういうことですか?」と図解で返してもらって、またラリーして。
そのプロセスを繰り返すうちに徐々に課題を構造的に明確にしていくことができました。

R.Nakashima
Watanabeさんは「どのファネルで、誰が、どう悩んでいるのか」を可視化した資料も作成してくれたんですよね。そうしたWatanabeさん、そして現場のみなさんの協力があったからこそ、だんだんと作るべきプロダクトの方向性が見えてきたのだと思います。

M.Inoue
最終的にフォーカスしたのは、「求人票の改善提案」に関する領域です。ビジネス職のみなさんは「ビズリーチ」を活用するお客様の運用支援を行う中で、求人の改善提案をする機会が多くあります。その中でも特に求人票の改善に関して、複数の課題があるとヒアリングを通して明らかになっていったんです。具体的には、お客様への提案品質を上げたいけれど「求職者に響く求人票とは何か」、その良し悪しを提示するのが難しいというものや、うまく採用に繋がった類似求人を参考にしたいけど、それを探して比較するのに膨大な時間がかかるというものなど……。これらの課題を解決し、より求人提案の質と時間を削減するためのプロダクトを作ろうと決めました。

開発にあたっては、「小さく作って、すぐにフィードバックをもらう」というサイクルを意識していましたね。いきなり完成形を目指すのではなく、まずは「類似求人を探す」部分だけを作って、ビジネス職の方にフィードバックをもらう。その後に「分析」まで実装して、またフィードバックをもらうというような、スモールステップで進めていきました。


R.Nakashima
週に1回必ず違うプロトタイプを作り、提案していたのを覚えています。そのプロトタイプを、Watanabeさんをはじめとするビジネス職のみなさんに見てもらい、フィードバックをもとに、改善を繰り返していきました。お客様にもお見せしていたんですよね。

T.Watanabe
そうなんです。部内のメンバーに協力してもらい、採用活動に意欲的なお客様など、なるべく多角的な意見を集められるようにと意識していました。

S.Hayashi
ここまで多くのメンバーが主体的にプロジェクトへ協力してくれる環境は、まさに「ビズリーチらしさ」だと思っています。職能にとらわれず、「価値がある」と思うことに対して挑戦する人が非常に多いんです。ビジネス組織とプロダクト組織という指揮系統や短期の目標指標が異なる事業部ではありますが、一体となって一つの価値を創り上げていく。そうした姿勢が土壌にあるからこそ、このプロジェクトはもちろん、「prAlrie-dog」も部署の垣根を越えて広がっていったのだと思っています。

Column

職能を超え、同じ目線で価値創造に挑む

ビズリーチには、職能や部署の壁を越えて「価値がある」と思えることに共に挑もうとするマインドセットが根付いています。本プロジェクトも、ビジネス職メンバーは現場の仲間を巻き込みながら継続的にフィードバックを集め、プロダクト職メンバーはそのフィードバックを受け止めプロトタイプを作り続けました。指揮系統や短期の目標指標が異なる事業部同士でありながら、「価値あることに挑戦する」という共通の意識のもと、一体となって前に進んでいく。そうした組織文化が根付いているからこそ、本質的な価値を持つプロダクトを生み出すことができました。

セールスの新たな武器となるAIプロダクトが誕生。セールスの新たな武器となる
AIプロダクトが誕生。

M.Inoue
そうして生まれたのが、「求人レビュー-dog」です。Slackで改善したい求人のIDを入力すると、AIが類似求人を探し、企業が従業員に提供できる価値である「EVP(Employee Value Proposition)の体現度」「ポジションの魅力」といった4つの観点で比較分析。求人票の課題と改善案を提案するワークフローを作りました。この4つの観点も、ビジネス職のみなさんと議論を重ねながら決めたものです。本当に多くの人の協力があったからこそ生まれたプロダクトだと思っています。

T.Watanabe
リリース後の成果としては、ローンチ直後から部署のほぼ全員が利用してくれ、当時の年間換算で、約2,400時間もの業務時間が削減されたと試算しています。

また、単なる効率化だけでなく、創出された時間がお客様の採用成功に向けた、より付加価値の高い業務に再投資されていることも確認できました。

実際、社内アンケートでは約94%のメンバーが「提案の質が上がるイメージが湧く」と回答しています。
さらに、具体的な時間の使い道を見ても、「提案内容の磨き込み」や「競合分析」、「採用戦略の検討」といった、より付加価値の高い業務にシフトしていることがわかりました。

AIプロダクトが土台を作ってくれるおかげで、私たちは「お客様の本当の魅力(EVP)は何か」といった、人間にしかできない深い思考や、お客様の意思決定に伴走する対話に集中できるようになりました。

M.Inoue
私も活用いただいたビジネス職の方から「新たな提案の武器が増えた」と感想をいただき、本当に嬉しかったのを覚えています。

R.Nakashima
別の部署の同期や、地方拠点の方からも「毎日使ってるよ」と声をかけてもらうこともありましたね。想定していた部署以外にも広がったことで、組織全体に価値があるプロダクトが作れたのだと実感しました。

プロジェクトを振り返ってみると、人を巻き込み、前に進めていく力の重要性を改めて学ぶことができたと思います。デザイナーとしてどう立ち振る舞うか悩んだ時期もあったのですが、上長から「デザイナーの役割に閉じず、プロジェクトを前に進めるために必要なことはガンガン踏み込んでいこう」とアドバイスをもらって。それからは前だけ向いて、熱意を持ってプロジェクトを前に進めることができました。今回の経験を通じて、困難にぶつかっても恐れず挑戦する自信がついたと思っています。

T.Watanabe
私も、このプロジェクトを経験して視野が広がりました。目の前の視点にとらわれて「こんな機能が欲しい」と考えてしまうと、本質的な価値にはつながりません。「なぜこれが必要なのか」「誰のために」「何を解決するのか」。その視点が何より大事なのだと改めて感じることができました。

そして、職能を問わず学び続けることの重要性も実感しました。プロダクトの2人にビジネス職の考えを的確に伝えたいと思い、プロダクトマネジメントの本を読み漁ったこともありましたが、学び続けることで共通言語が生まれ、プロダクトメンバーとのコミュニケーションの質も大きく高まったと感じています。

M.Inoue
私は今回の開発を通して、ユーザーの声を聞かないと何もわからないのだということを痛感しました。一次情報に触れて、一緒に作るからこそ、いいプロダクトが生まれる。主務として担っているビズリーチプロダクトの開発においても、積極的に現場の声を聞きながら開発に挑んでいけたらと考えています。

S.Hayashi
今回InoueさんやNakashimaさん、Watanabeさんといったメンバーがプロジェクトを通し成長し、新たな価値を生み出してくれたこと自体が、なによりの成果だと思います。

そして、今回のプロジェクトを通じて、「prAlrie-dog」の可能性を感じました。1人だけでやっていくには限界があります。しかし、多くの人を巻き込み、それぞれが主体となって動き、成果を積み重ねていくことで、自分1人では生み出せない力が発揮できます。「prAlrie-dog」プロジェクト自体が、職能を越えた共創や成長の機会を提供するプラットフォームになりえるということを証明してくれたと思います。これからも「prAlrie-dog」を通して、より一層多くの人を巻き込んでいけたらと嬉しいですね。

Column

共創を通し、一人ひとりがプロフェッショナルとして成長する

本プロジェクトは、プロダクトという成果物だけでなく、メンバー一人ひとりに確かな学びをもたらしました。職能を越えた共創だからこそ、互いに学び合いながら前に進む。そのプロセス自体が個人の成長と新たな価値創造につながっています。

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