「もっと提供できるプロダクトがあるのでは?」
セールス側の気付きを受けて、「自由研究」としてスタート。
「もっと提供できるプロダクトがあるのでは?」
セールス側の気付きを受けて、「自由研究」としてスタート。
- S.Tsumura
- 今回は、ビズリーチの新しいAI活用プロジェクトからうまれた「人からマッチング」について、プロジェクトの起点となった背景からお話ししたいと思います。
私はビズリーチに在籍して12年半になりますが、その時々でさまざまな業務を仕組み化し、課題解決を推進するような仕事に取り組んできました。候補者のレジュメを起点として「こんな人材を採用したい」という発想から求人票を作成する「人からマッチング」の構想についても、ソリューションセールスを担当するArakiさんやUchiyamaさんの上司からの相談を受け、自由研究のような形で取り組んでいたんです。
ビズリーチにはこれまで蓄積してきた数多くの採用データがあり、そこにさらなる可能性を感じていました。実際にセールスのマネージャーから「もっとお客様に提供できるプロダクトがあるのでは?」という仮説を相談されたこともありました。そこで、AIの専門家であるHayashiさんに「一緒に研究しませんか?」と声を掛けたのが2024年の4月。アイデアを持ちかけたところ「可能性がありそうですね」と言ってもらえて、非常にありがたかったです。
- S.Hayashi
- Tsumuraさんは、周りの動きを見ながら課題を予測し、先んじて動くのが得意な方ですよね。今回は、セールスの方々の課題をヒアリングすることで、ひらめく機会をいただきました。一緒に自由研究を進める過程で「prAlrie-dog(プレーリードッグ)」という社内の生成AI活用を推進するプロダクトを立ち上げ、今回の「人からマッチング」とも連携しています。
- T.Uchiyama
- 私は2025年8月にビズリーチに入社し、10月からこのチームに参加しました。転職エージェントで働いていた経験もあり、以前から「エージェント担当者の経験則・知識に依存した、候補者とマッチングや、企業様情報を最新のマーケットに即して魅力言語化をする業務」には情報の集積がポイントであると感じており、ここをテクノロジーの力で解決できたら理想的だと考えていました。当時の上司から「まさに、やりたいことが実現できると思うので一緒にやりましょう」とお声がけいただいたことからプロジェクトに加わり、Arakiさんと共にセールスとしてお客様のニーズを拾い上げて、その声を社内に届ける役割を担っています。入社したばかりの社員にも、このような機会を与えてくれる文化がビズリーチらしいと思います。
- K.Araki
- AIの登場によって、企業様の悩みは以前より解決しやすくなっていますが、データ活用についてどのように取り組めばいいか迷われている企業様も多いんですよね。そうした中で、リスクを一緒に洗い出しながら話し合えるパートナーとして寄り添っていきたいと考え、今回のプロジェクトに参加しました。
- S.Yamauchi
- 私がこのチームに参加したのは、約1年前のことです。元々、全社AI活用の推進と「prAIrie-dog(プレーリードッグ)」の展開を推進していたことから、参画することになりました。今回もプロジェクト推進の立場で、セールス、AI開発、リスクマネジメントといった異なる専門性を持ったメンバーをつなぎながら、を担っています。
- K.Araki
- 今回、Yamauchiさんの推進力には助けられましたね。足が止まりそうになった場面でも、実現できそうなことをいろいろと提案してくれたおかげで思考が広がりました。異なる専門性を持つメンバーが自然と集まり、自由研究が一つのプロジェクトとして動き出したのは、ビズリーチらしさそのものだと感じています。
Column
お客様のために、新しい可能性に挑む。
最初の一歩を踏み出す大切さ。
ビズリーチが属するVisionalグループには「その行動で、ブレイクスルー」というバリューがあります。大切なのは、自らが事業の当事者意識を持って考え、最初の一歩を踏み出すこと。今回のAI活用プロジェクト「人からマッチング」でも、「お客様により良い提案を届けたい」という営業やAI開発の“攻め”の想いに、本来は“守り”の砦であるリスクマネジメント室長が自ら『自由研究』として最初の一歩を踏み出し、志を発信したことが起点となりました。相反しがちな「攻めと守り」が手を取り合い、一体となって新たな価値創造を目指したことこそが、今回の大きなブレイクスルーです。
すべては「お客様の課題解決のために」
可能性を潰さず、チーム全員が前向きだった。
すべては「お客様の課題解決のために」
可能性を潰さず、チーム全員が前向きだった。
- S.Tsumura
- セールスのArakiさんとUchiyamaさんがお客様の生の声を聞き取ってくれて、仮説段階でも生の声を取り入れながら丁寧に開発に取り組めたのは非常に大きかったです。「お客様のお役に立つこと」「普遍的な価値に昇華すること」は、チームの皆さんが最初からゴールとして意識していたと思います。
- K.Araki
- そうですね。プロジェクトの大前提として「お客様のためになることをしよう」と考えていましたし、個人的にもお客様と一番近いセールスこそが、お客様の代弁者になるべきだと常日頃から意識していました。
- S.Yamauchi
- セールス職というと、売上やKPIを追い求める印象が強いかもしれませんが、Araki さんとUchiyamaさんは常に「中長期的に、お客様にどのような価値を提供できるか」という視点を持たれていましたよね。
- K.Araki
- そう言ってもらえると嬉しいですね。とはいえ、プロジェクトを円滑に進めるためには、「お客様が絶対的に実現したいこと」を正しく理解して再定義すること。そしてHayashiさんが最善の方法を探れるよう、あえて思考の余地を残しておくことも大事だと考えていました。
- S.Hayashi
- 今回、気に掛けていたことの一つに「いかに新しい価値を生むか」という軸があります。完成度にこだわり過ぎず、いったん形にして社内で検証してみる。そこから得られた新たな気づきや課題に基づいてフィードバックのループを回して改善するといった進め方もあると考えていました。
- S.Yamauchi
- プロジェクト推進の立場としては、お客様の声を起点にしながらも、価値を素早く届けるためには優先順位を整理することが重要だと考えていました。「やるべきこと」と「少し遅らせてもいいこと」を切り分け、チームの皆さんと合意形成を図りながら進めることが、私の役割だったと思います。
- T.Uchiyama
- そしてリスクマネジメントを担当するTsumuraさんは、「これはできない」と判断するのではなく、プロジェクトを進めるうえで注意するポイントを先回りして提示してくれる方で、まさに「前に進めるためのリスクマネジメント」を実感しました。そのおかげで、チーム全員がプロジェクトの可能性を信じて、迷わず走り切れたのだと思います。
- S.Tsumura
- 会員様や企業様から信頼して預けていただいた情報資産を、事業の中核に据えているのがビズリーチです。そのため、安全性の担保と堅牢な仕組みづくりが必要不可欠でした。例えるならば、重さに耐えられるような土台を整えてこそ、多彩なパフォーマンスが実現できるんですよね。
ビズリーチにはデータガバナンス全体会という取り組みがあり、そこで法務やセキュリティ部門、データチーム、リスクマネジメントの専門家が、各種取り組みを網羅的にレビューします。そこで法務的な課題をクリアにできれば、あとは事業側がビジネスリスクの判断だけでスピーディーに進められる仕組みになっており、このプロジェクトでもリリースの1年前から議論を重ねてもらっていました。
- S.Hayashi
- この全体会ではマストで遵守すべきことと事業リスクとを、しっかりと分けて話をしてもらえて大変助かりました。
- T.Uchiyama
- 私も社内審議の場に参加させてもらい、Tsumuraさんからリスクに関するアドバイスをもらったり、営業としての考えを発言したりもしました。裏支えされた安心感があったからこそ、プロジェクトを前に進めることができたのだと思います。
Column
挑戦の可能性を潰さない、攻めのリスクマネジメント。
堅牢な土台があるからこそ、前に進める。
未知の領域であっても、前向きにチャレンジすることで次の展開が見えてきます。今回の挑戦を支えたのは、リスクマネジメントが「守り」の枠を超えて構築した、攻めの挑戦を支える安心安全の仕組みでした。加えてVisionalグループのバリューの一つである「価値あることを正しくやろう」の言葉どおり、「攻め」と「守り」のチーム全員がプロジェクトの可能性を信じ、個々の役割を全うしたことが、営業現場からお客様へと繋がる新たな価値創造へとつながっています。
汎用性の高い社内プロダクトとして営業現場へ導入。
職能の垣根を越えた成果も得られた。
汎用性の高い社内プロダクトとして営業現場へ導入。
職能の垣根を越えた成果も得られた。
- K.Araki
- こうして完成した「人からマッチング」は、一部の部署で試用いただきフィードバックをもらったうえで、一定の好感触を得たことから全社的に公開しました。ただ、状況を見ると、大手企業と中小企業のお客様が望むアウトプットは完全にイコールではないと感じています。現在はプロダクトとしてどのような要望まで対応するかを定義も含めて固めていく段階です。これからより磨きをかけていきたいと思います。
そして、ゆくゆくはさらに踏み込んでお客様の課題を解決していけるようなプロダクトにしたいですね。ビズリーチが大きなデータベースを抱えているからこそ、お客様の期待は想像以上に大きいはずですから。
- S.Hayashi
- 今回は、セールスのAraki さんやUchiyamaさんからお客様のご意見やお困りごとを聞きながら、解決できるようにプロダクトの企画・開発をしていたため、「プロダクトの必要性」ということを理解しつつ確信を持ってつくることができた点も、大きな達成感につながりました。ArakiさんやUchiyamaさんと一緒に特許を出願し、職能の垣根を越えた成果を出すことができた点も感慨深いです。
- S.Tsumura
- 実は、プロジェクトの走り出しから軌道に乗せるまで、ずっと楽しかったんです。もちろん先が見えないという不透明感はありましたが、基本的にチームの皆さんが前向きだったし「今はない、価値あるものを一緒につくっていこう」という取り組みだと感じていました。常に発見があり、企業様が抱えている課題への理解が深まり、多くの気づきを得られました。
- S.Yamauchi
- 今後も、AI推進によって組織に変革をもたらし、お客様に価値を提供することにしっかりとフォーカスしていきたいですね。今回のような事例を知ってもらうことで、各チームから新しい取り組みが次々と生まれてほしいですし、お客様へ価値提供できる幅を拡張していくことこそが、私たちの使命だと思っています。
- S.Tsumura
- 自由研究のように始まった本プロジェクトでしたが、結果的にはビズリーチのサービスを進化させる「研究開発」のような取り組みになったと感じています。チームメンバー全員がその可能性の片鱗を信じ、ベストなタイミングを見極めながら、一歩一歩着実に進めることができました。
じっくりと構想を練り、リスク検証や検証を重ねて形にした本プロジェクト。今回、プロジェクトの想いに共感して「やりたい!」と手を挙げてくれた仲間がこれだけ集まったこと自体が、まさにビズリーチらしさを象徴していますよね。こうした挑戦を今後も増やしていくことで、ビズリーチで働く面白さがさらに深まりますし、お客様へ新たな価値を届け続けられると信じています。
Column
好奇心こそが、新しい価値創出の源。
異なる職種の切磋琢磨が、次の可能性を拓く。
日々の業務のなかで周りの動きを見渡し、会社やプロダクトをよくするための新しい課題を抽出する。同じ課題感を持つ仲間を見つけ、好奇心を絶やさずに研究を続け、解決へとつなげる。当事者意識を持ったリスクマネジメント(守り)が早期に相談を受け始まった取り組みは、営業やAI開発(攻め)を巻き込み、特許申請をできるほどの独自プロダクトを実現しました。相反する職能が互いに切磋琢磨し、お客様への本質的な価値提供を目指すことで、次なる可能性への扉を開いていきます。

















